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UBQマテリアルズ、廃棄物由来プラスチックで回避系カーボンクレジット発行へ 1トンあたり2.155トンCO2の排出回避を認証

2026.05.01 読了 約3分
UBQマテリアルズ、廃棄物由来プラスチックで回避系カーボンクレジット発行へ 1トンあたり2.155トンCO2の排出回避を認証
出典:イメージ

オランダに拠点を置く素材メーカーUBQマテリアルズ(UBQ Materials)は2026年4月28日、家庭ごみを原料とする代替プラスチック「UBQ™」について、化石燃料由来の従来型プラスチック代替に伴う排出回避量をカーボンクレジットとして発行するための検証・認証を取得したと発表した。

素材の置き換えに伴う排出回避を回避系カーボンクレジットとして定量化する事例は、ボランタリーカーボンクレジット市場において先行例の少ない領域である。

認証されたUBQ™の排出回避係数は、市場投入される1トンあたり2.155トンCO2とされる。この数値は、欧州市場で使用される石油由来プラスチックとの比較ライフサイクルアセスメント(LCA)に基づき、素材代替効果と埋立処分回避効果を合算したものとされている。

認証スキームと第三者検証

認証はカーボンクレジットレジストリ(登録簿)を運営するレインボー(Rainbow)との協業によって進められた。

UBQマテリアルズはレインボーをICVCMが定めるコアカーボン原則(CCPs)の適格プログラムと位置づけている。検証は国際標準化機構(ISO)14065の認定を受けたインドの第三者検証機関カーボン・チェック(Carbon Check (India) Private Limited)が実施し、パリ協定6条4項との整合性も確認したという。

発行されたカーボンクレジットはレインボー・レジストリ上に登録され、プロジェクトの詳細情報は公開ベースで市場参加者が閲覧可能となっている。

UBQマテリアルズのタト・ビジオ(Tato Bigio)共同創業者兼最高サステナビリティ責任者は、「現在のプラスチックは真の環境コストに即した価格付けがされておらず、循環型・低炭素な代替素材にとって構造的な参入障壁となっている。UBQの環境便益を検証済みの炭素資産に翻訳することで、こうした市場の失敗の是正を目指す」とコメントした。

レインボーの共同創業者で最高製品技術責任者を務めるクレモン・ジョルジェ(Clément Georget)も「UBQマテリアルズとの協業により、廃棄物由来素材で従来プラスチックを代替した際の排出回避量を定量化する新しいフレームワークを構築できた。この種のプロジェクトとしては初の試みである」と説明している。

対象セクターと市場の文脈

UBQマテリアルズは小売、建設、自動車などの分野での採用を想定しており、循環型素材の普及を阻んできたコスト面の制約をカーボンクレジット収益によって補完する戦略を描く。レインボーはこれまでに80件以上のプロジェクトを認証し、累計で40万トンを超えるカーボンクレジットを発行してきたとしている。

ただし、回避系カーボンクレジットはボランタリーカーボンクレジット市場において追加性・ベースライン設定・永続性の観点から従来から議論の対象となっており、本件のような素材代替型方法論についても市場参加者による厳格な評価が想定される。

参考:https://www.ubqmaterials.com/ubq-materials-issues-carbon-credits-accelerating-industry-decarbonization-through-avoided-plastic-related-emissions/

カーボンクレジット.jp 編集部
カーボンクレジット.jp編集部|2023年末に当時日本初かつ唯一のカーボンクレジット専門情報メディアを立ち上げ。高度な専門性とわかりやすさを追求した翻訳力。