ボリビアの持続可能な包装・リサイクル大手エンパカル(Empacar S.A.)は、プロアース(Puro.earth)、キュラ・テクノロジーズ(Cula Technologies)、バイオフラックス(BioFlux)と戦略的提携を締結し、ボリビア国内で大規模なバイオ炭プロジェクトを開始することを発表した。
2026年3月18日付で公表された本プロジェクトは、ボリビアを南米における炭素除去(CDR)の新たな拠点として位置づけるものである。
エンパカルは、ボリビア・カーボン・フォーラムにおいて、新たな気候イノベーション部門であるカーボンX(CarbonX)の設立を正式に表明した。同部門は、産業廃棄物を検証済みのカーボン資産に変換し、ボランタリーカーボンクレジット市場への参入を支援するプラットフォームとして機能する。
プロジェクトの主要概要は以下の通りである。
本プロジェクトでは、各領域のグローバルリーダーとの連携により、技術的高度性と透明性を担保している。
エンパカルの最高経営責任者(CEO)カルロス・リンピアス(Carlos Limpias)は、「カーボンXを通じて、産業界のバイオマス残渣を永続的な炭素除去(CDR)へと変え、地方コミュニティに経済的機会を創出していく」と述べ、同社にとって新たな章の始まりであることを強調した。
プロアースのプレジデントヤン・ウィレム・ボーデ(Jan Willem Bode)は、「この産業の拡大には技術だけでなく、信頼できる標準、透明なデータ、そして強力な起業家精神を持つ企業が必要だ。エンパカルが質の高いカーボンクレジットを発行し、世界のバイヤーとつながることを支援できることを嬉しく思う」とコメントしている。
ボリビアの産業事業者によるバイオ炭への参入は、中南米における高品質な炭素除去(CDR)供給の加速を示す一事例として注目される。
特に、デジタル測定・報告・検証(dMRV)を初期段階から組み込み、プロアースの認証スキームと連携する本体制は、カーボンクレジットの完全性・永続性・追加性を重視する日本の大手製造業や商社にとって、将来的な除去系カーボンクレジット調達先として検討に値するモデルケースと言える。