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Bregal Sphere、自然回復プロジェクトに795億円を投入へ Imperativeとの戦略的パートナーシップを締結

2026.03.13 読了 約3分
Bregal Sphere、自然回復プロジェクトに795億円を投入へ Imperativeとの戦略的パートナーシップを締結
出典: Unsplash

ブレガル・インベストメンツ(Bregal Investments)傘下のインパクト投資プラットフォームであるブレガル・スフィアは、自然生態系の回復を専門とするカーボンプロジェクト開発企業インペラティブとの戦略的パートナーシップを発表した。

本提携により、ブレガル・スフィアはインペラティブが今後開発するプロジェクト群に対し、最大5億ドル(約795億円) の資金を投入する優先引受権を取得した。最初のプロジェクトへのコミットメントは2026年上半期中に実行される見通しである。

インペラティブの累計資金調達枠が12.5億ドルに到達

今回の提携により、インペラティブのプロジェクト向け資金枠は累計で12.5億ドル(約1,988億円) に達した。同社は「次世代型カーボンプロジェクト」の設計・開発・運営を手掛けており、大規模な環境・生物多様性・社会的インパクトの創出を事業の中核に据えている。

旗艦プロジェクト「ベカ・エンバ」と世界展開

インペラティブの旗艦プロジェクトである「ベカ・エンバ(Beka Emva)」*は、南アフリカの劣化した亜熱帯シケット(低木林)バイオームの回復を目指すものである。パイオニア種であるポーチュラカリア・アフラ(通称スペクブーム)を活用し、CO2の大規模吸収と生態系再生を同時に実現する計画である。

同プロジェクトに加え、インペラティブはアフリカ、アジア、中南米にまたがる広範な植林(ARR)およびマングローブ回復プロジェクトのパイプラインを構築中である。ブレガル・スフィアの資本参入により、これらプロジェクトの実行スピードとスケール拡大が加速する見込みである。

両社トップのコメント

ブレガル・スフィアのマネージングパートナーであるアグスティン・シルバーニ(Agustin Silvani)氏は、本提携について「高いインテグリティを備えたランドスケープ規模の回復事業が、長期的な環境インパクトと経済価値の双方を実現できるという確信に基づくものである」と述べた。

インペラティブのCEOであるスコビー・マッケイ(Scobie Mackay)氏は、「ブレガル・スフィアのミッション・アラインドな長期資本と制度的経験が、当社のグローバルポートフォリオ構築と、ベカ・エンバをはじめとする各プロジェクトのスケール実現を直接的に支える」とコメントした。

なお、本取引においてブレガル・スフィアはレイサム・アンド・ワトキンス(Latham & Watkins LLP)およびアルバレス・アンド・マーサル(Alvarez & Marsal)から助言を受けている。

本件は、自然由来カーボンクレジット市場における機関投資家の大型資金流入を示す象徴的な案件である。

12.5億ドル規模のプロジェクトファンディング枠は、植林(ARR)・マングローブ回復といった自然由来の炭素除去(CDR)プロジェクトが、もはやニッチな環境事業ではなく、インフラ級の投資対象として認知され始めていることを意味する。

日本企業にとっても、GX-ETSフェーズ2における除去系カーボンクレジットの位置付けや、Scope3対応としての自然由来カーボンクレジット調達戦略を検討する上で、こうしたグローバル投資トレンドの把握は不可欠である。

参考:https://www.bregal.com/news/bregal-sphere-and-imperative-partner-with-ambition-to-deploy-up-to-500-million-into-global-nature-restoration-projects/#:~:text=Latest,Read%20more

カーボンクレジット.jp 編集部
カーボンクレジット.jp編集部|2023年末に当時日本初かつ唯一のカーボンクレジット専門情報メディアを立ち上げ。高度な専門性とわかりやすさを追求した翻訳力。