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バイオ炭による炭素除去──耐久性・コスト・国内J-クレジットでの位置づけ

2026.07.02 読了 約2分

炭素除去(CDR)の選択肢のなかで、バイオ炭は「今すぐ調達できる、恒久性の高い除去」として関心を集めている。本稿では耐久性の考え方、コスト帯、そして国内 J-クレジットでの位置づけを、買い手が評価する観点から整理する。

バイオ炭とは

バイオマス(木質残さや農業残さ等)を酸素の少ない環境で熱分解し、炭素を安定な固体として土壌などに施用する技術である。植物が大気から取り込んだ炭素を、分解されにくい形で長期間とどめることから、大気中 CO2 の「除去」としてカウントされる。

耐久性(パーマネンス)

バイオ炭中の炭素は、条件にもよるが数十年から数百年オーダーで安定とされ、森林吸収に比べて逆転(再放出)リスクが低いと評価されることが多い。買い手にとっては「どれだけ長く固定されるか」が価格と信頼性を左右する。手法ごとの耐久性区分は方法論ライブラリで確認できる。

コスト帯

一般に、バイオ炭は大気直接回収(DAC)より低コストで、森林系より高い水準に位置づけられることが多い。ただし実際の価格は原料・規模・地域で幅がある。最新の水準感は炭素価格を参照してほしい。

国内 J-クレジットでの扱い

国内では、農業分野の方法論(AG-004:バイオ炭の農地施用)として「除去」にカウントされる。海外の除去クレジットに比べ、国内調達・国内活用の説明がしやすい点は、日本企業にとって実務上の利点になり得る。

サプライヤーを評価する観点

バイオ炭サプライヤーを見極める際は、原料の由来(廃棄物か専用栽培か)、施用先の管理、そして第三者による検証の有無が要点になる。サプライヤー評価では、除去クレジット創出の活動量を軸に各社を横並びで確認できる。気になる社はショートリストに入れて比較するとよい。

カーボンクレジット.jp 編集部
カーボンクレジット.jp編集部|2023年末に当時日本初かつ唯一のカーボンクレジット専門情報メディアを立ち上げ。高度な専門性とわかりやすさを追求した翻訳力。