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ソディック、横浜銀行と全国初スキームの「カーボンオフセット型私募債」を発行 神奈川・横浜の脱炭素化を直接支援

2026.04.02 読了 約3分
ソディック、横浜銀行と全国初スキームの「カーボンオフセット型私募債」を発行 神奈川・横浜の脱炭素化を直接支援
出典:イメージ

工作機械大手の株式会社ソディックは2026年3月31日、株式会社横浜銀行を受託・引受先とする「〈はまぎん〉カーボンオフセット型私募債~横浜ゼロ~」を発行した。発行額は10億円、期間は5年。

地域の公共施設・自治体イベントから排出される温室効果ガス(GHG)のカーボンオフセットに直接充当するスキームとしては、全国初の試みとなる。

私募債の仕組みと資金の流れ

本スキームの核心は、発行額の0.1%相当(100万円分)のカーボンクレジットを横浜銀行が購入し、神奈川県および横浜市の公共施設や自治体主催イベントで生じるGHG排出量のオフセットに活用するという点にある。購入されるカーボンクレジットはJ-クレジットまたは非化石証書が対象とされており、国内認証制度に基づく環境価値を地元自治体へ還流させる「地産地消型」の環境支援モデルを構成している。

調達した10億円の主資金は、ソディックの中長期的な成長に向けた運転資金に充当される。

創業50周年の節目に、地域連携型サステナビリティ戦略を選択

ソディックは2026年に設立50周年を迎えた。同社は「横浜の地を拠点に社会の持続的発展に貢献する」をサステナビリティ基本理念として掲げており、今回の私募債発行はその象徴的な取り組みと位置づけられる。

地元の公共活動から発生するGHGを、地元企業の資金調達と連動したカーボンクレジット購入で相殺するという構造は、カーボンオフセットの資金フローを企業ファイナンスと統合した新たな金融設計として注目される。

私募債の概要

項目内容
発行体株式会社ソディック
受託・引受株式会社横浜銀行
発行額10億円
期間5年
発行日2026年3月31日
カーボンクレジット購入額発行額の0.1%相当(J-クレジットまたは非化石証書)
活用先神奈川県・横浜市の公共施設・自治体主催イベントのGHGオフセット

J-クレジットの購入主体を「銀行」とし、その活用先を「自治体のGHGオフセット」に限定するという本スキームは、企業・金融機関・自治体の三者が一体となったカーボンオフセット設計の好例である。

国内カーボンクレジット市場の需要創出という観点からも、地方銀行が私募債スキームを通じてJ-クレジット調達の担い手となるモデルは、他行・他地域への横展開が期待される。

GX-ETSや排出量取引制度(ETS)の本格稼働を前に、こうした「ファイナンスと環境価値の統合型スキーム」の事例蓄積は、日本市場全体のカーボンクレジット流動性向上に貢献し得る。

参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000142070.html

カーボンクレジット.jp 編集部
カーボンクレジット.jp編集部|2023年末に当時日本初かつ唯一のカーボンクレジット専門情報メディアを立ち上げ。高度な専門性とわかりやすさを追求した翻訳力。