本文へスキップ
最新ニュース
海外ニュースNEW

CRIAとcKineticsがインドのCDRで協業

2026.06.21 読了 約3分
CRIAとcKineticsがインドのCDRで協業
出典:イメージ

カーボン・リムーバル・インディア・アライアンス(Carbon Removal India Alliance、CRIA)とサステナビリティ分野のアドバイザリー企業であるシーキネティクス(cKinetics)が、インドにおける炭素除去(CDR)の推進に向けて覚書(MOU)を締結した。知識、資本、市場、ステークホルダーエンゲージメントの4領域で連携し、インドを耐久性の高い炭素除去のグローバルハブに位置づけることを目指す。

4領域での連携

両者はCDR研究、戦略的会合の開催、エコシステム開発、市場構築イニシアチブを共同で展開する。CDRに関する知識基盤の整備と共同プロジェクトの創出を通じて、資本へのアクセス確保、既存の市場インフラ強化、高品質で耐久性のある炭素除去プロジェクトの拡大を図るとしている。

CRIAは25社を超える業界代表が率いる非党派連合であり、インドにおける主要なCDR業界連合として活動する。シーキネティクスはグローバルに事業を展開するアドバイザリーで、CDR領域の動向を追跡する公開データ基盤「Carbon Removal and Offsets Monitor」を運営する。

シーキネティクス共同創業者兼MDのウペンドラ・バット(Upendra Bhatt)は、同社がアドバイザリーと市場インテリジェンス、CDR関連イベントを通じてインドのCDRエコシステムを支援してきたとし、今回の協業が信頼性のある知識、市場インフラ、投資経路の強化に向けた取り組みを発展させるものだと述べた。

CRIA共同創業者兼CEOのアシタバ・セン(Asitava Sen)は、双方の専門性、リソース、ネットワークを活用し、科学的整合性を備え資金供給を受けられる体制のCDRセクターをインドに構築する考えを示した。

編集部の視点

本件は技術開発そのものよりも、資本を呼び込むための市場基盤整備に主眼を置いた動きであり、インドのCDRセクターを投資受入可能な状態へ近づける取り組みと位置づけられる。

新興のCDR市場では、技術や方法論以上に、機関投資家が資金を投じられる市場インフラと投資パスウェイの不在が拡大の制約となってきた。両者が資本アクセスと投資経路の整備を協業の前面に据えた点は、この制約に正面から対応する設計である。

ただし覚書の段階では具体的な資金規模や調達枠組みは示されておらず、市場基盤づくりの宣言が実際の資本動員に結びつくかが評価を左右する。

参考:https://www.linkedin.com/posts/cria-earth_cria-ckinetics-activity-7472884095295905792-2h7B

関連タグ CDR アジア
カーボンクレジット.jp 編集部
カーボンクレジット.jp編集部|2023年末に当時日本初かつ唯一のカーボンクレジット専門情報メディアを立ち上げ。高度な専門性とわかりやすさを追求した翻訳力。