プロアース(Puro.earth)は、同社のレジストリでリタイアされたCORC(CO2除去証明書)の累計が100万件に到達したと発表した。各CORCは大気中から永続的に除去されたCO2 1トンに対応し、発行からリタイアまでの全工程が追跡される。
レジストリのデータによれば、発行からリタイアまでの平均日数は2019年の510日から2026年には7.7日へ短縮した。発行から購入までの平均日数も、2024年の115日から2026年には6.7日へ縮まっている。
リタイア件数は2024年に140%、2025年に112%増加した。CORCをリタイアした企業数は2020年から2025年にかけて4.7倍に拡大し、累計650社を超えた。
プロアースは、この変化を買い手が初回購入から体系的かつ反復的な調達へ移行した証左と位置づける。
一方で、期間短縮の一因には先渡契約の履行があり、発行とほぼ同時にリタイアされるCORCが増えている点を割り引いて読む必要があるとの見方もある。
リタイアされたCORCのパスウェイ別構成は、バイオ炭が48.1%(489,280件)で最大を占めた。次いで地中貯留炭素が33.3%(338,598件)、炭酸塩化材料が4%(40,343件)、バイオマスの陸域貯留が0.7%(6,624件)、ERWが0.3%(3,034件)、その他が13.7%(139,408件)となっている。
プロアースは、世界でリタイアされたCDRクレジットの約76%を同社が占めるとしている。
今回の到達は、CDR市場の需要が単発の購入から反復的な実需へ移行しつつある局面を示す一里塚として位置づけられる。発行からリタイアまでの期間が510日から7.7日へ縮んだ事実は、買い手がCDRを自社の気候戦略に組み込み、先渡しで供給を確保したうえで迅速にリタイアする調達様式が定着しつつあることを示す。
ただし、期間短縮の相当部分は先渡契約の履行を映したものであり、累積件数そのものよりも、4.7倍に増えた買い手層の厚みと反復購入の広がりこそが需要の成熟度を測る指標となる。
参考:https://www.linkedin.com/posts/puro-earth_carbonremoval-cdr-corcs-activity-7472641658413629441-NHSv