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東急とGreen Carbon、宮古島で再生水とバイオ炭を用いた農業実証を開始

2026.07.05 更新 2026.07.06 読了 約2分
東急とGreen Carbon、宮古島で再生水とバイオ炭を用いた農業実証を開始
出典:イメージ

東急株式会社は2026年4月から、自然由来のカーボンクレジット創出を手がけるGreen Carbon株式会社と連携し、沖縄県宮古島市で地域循環型農業エコシステムの実証を始めた。監修は東京農工大学大学院農学研究院生物システム科学部門の豊田剛己教授が務める。実証拠点は、東急グループが宮古島で運営する観光農園「まいぱり」である。

「まいぱり」の排水を複合発酵技術で浄化した再生水と、収穫したサトウキビの搾りかすを原料に350℃超の無酸素状態で加熱して作るバイオ炭を組み合わせた農資材を、宮古島のサトウキビ畑に散布する。狙いは化学肥料の使用量削減と土壌の肥沃化、持続的な農業の実現である。

再生水を農業に使う実証自体は2023年から「まいぱり」で先行しており、土壌中の微生物活性を高め植物の成長を促す効果はすでに確認済みだ。今回はここにバイオ炭を加え、再生水とバイオ炭をそれぞれ単独で散布した場合と、組み合わせて散布した場合とで、サトウキビの収量への効果を比較する。

宮古島は琉球石灰岩の地質のため雨水や化学肥料が地下に浸透しやすく、地下ダムも多いことから汚染物質が滞留しやすい。一方で県内有数の農作物生産地でもあり、化学肥料の使用量は増加傾向にある。東急は本実証の成果をもとに宮古島市へ提案を行い、市全体での化学肥料低減につなげる考えだ。将来的には、水と肥料を地域内で持続的に地産地消するモデルとして、東急線沿線をはじめ全国への展開も見込む。

再生水化技術とバイオ炭は、いずれもすでに実用化が進んでいる要素技術である。自社が保有する観光施設の排水と農業副産物という、地域内で完結する限られた資源だけで実証を成立させている点が特徴的だ。まいぱりを拠点に自治体への政策提案へつなげ、事業として横展開する導線を描いている。

参考:https://www.tokyu.co.jp/company/information/detail/61381.html

関連タグ バイオ炭
カーボンクレジット.jp 編集部
カーボンクレジット.jp編集部|2023年末に当時日本初かつ唯一のカーボンクレジット専門情報メディアを立ち上げ。高度な専門性とわかりやすさを追求した翻訳力。