ヴェルデ・リソーシズ(Verde Resources)の米国子会社ヴェルデ・リニューアブルズと、米国最大のアスファルトおよび舗装保全製品サプライヤーであるアーゴン・アスファルト・アンド・エマルションズ(Ergon Asphalt & Emulsions)は、エンジニアードバイオ炭を使ったコールドペービング分野で10年間の商業化契約を締結したと発表した。2025年10月に開始した提携を拡大するもので、発生するカーボンクレジットは両社で分配する。
新契約により、ヴェルデ・リニューアブルズはアーゴンの乳剤製品向けバイオ炭の優先サプライヤーとなる。両社は2026年後半に商業実証プロジェクトを開始する計画で、道路舗装以外の持続可能な建材分野への展開や、シンガポールを皮切りとした国際展開も視野に入れている。ヴェルデのジャック・ウォン(Jack Wong)最高経営責任者は、今回の契約について技術検証段階から商業実行段階への移行を意味すると説明した。
アーゴンは2025年11月、ヴェルデに200万ドル(約3億2200万円)の戦略出資を行い、同社の株主となっている。今回の商業化契約でカーボンクレジットの分配相手となるアーゴンは、供給先であると同時に出資者でもある。
ヴェルデとアーゴンの発表はいずれも、想定するカーボンクレジットの検証機関や算定方法論、登録先のレジストリに触れていない。
一方で、既存の取引関係を土台とした垂直統合型の提携は、技術実証から量産移行までのリードタイムを短縮できるとの見方もある。
取引先と出資者を兼ねる関係が直ちに問題になるわけではないが、当事者間の商業的な結びつきは、外部の買い手が品質を独自に見極める材料を確保する必要性をむしろ高めるだろう。