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BeZero Carbon、サステナビリティデータ基盤のCedarを買収

2026.07.01 読了 約3分
BeZero Carbon、サステナビリティデータ基盤のCedarを買収
出典:イメージ

カーボンクレジットレーティング機関のビーゼロカーボン(BeZero Carbon)は、サステナビリティ関連業務の自動化プラットフォームを手がけるシーダー(Cedar)を買収したと発表した。シーダーの創業チームもビーゼロカーボンに合流する。

シーダーは、断片化したデータを構造化・監査可能な形式に変換するプラットフォームとして、業界内で評価を得てきた企業である。今回の買収により、同社の技術はビーゼロカーボンの既存プラットフォーム「ビーゼロカーボンマーケッツ(BeZero Carbon Markets)」に統合される。

ビーゼロカーボンの事業は、プロジェクトのレーティングとプラットフォーム提供の2本柱で構成される。プラットフォームでは、レーティング分析結果に加え、AIアシスタントや事前レーティングスコアカード、地理空間分析ツールなど、サブスクライバー向けのセルフサービス型ツール群を提供してきた。ビーゼロカーボンは、シーダーの統合によってこうしたセルフサービス機能とデューデリジェンス機能をさらに高度化する方針を示している。

ビーゼロカーボン共同創業者兼CEOのトミー・リケッツ(Tommy Ricketts)氏は、「今回の買収により、顧客はインサイトへのアクセスやデータの検証、投資判断における確信度の向上といった点で、より優れたツールを得られる」とコメントした。シーダー共同創業者兼CEOのファルーク・ガンダー(Farouq Ghandour)氏も、両社の統合がプラットフォームのデューデリジェンス機能の裾野拡大につながるとの見方を示した。

ビーゼロカーボンは、レーティング事業については従来どおり独立した専門アナリストによる分析を軸とする方針に変更はないとしており、今回の統合はあくまでプラットフォーム側の機能拡張と位置づけている。同社は、年内に予定されるEUのESG関連規制の適用開始も見据えているとしている。

今回の買収は、カーボンクレジットレーティング機関が独自データ分析ツールを内製・拡充する動きの一環として位置づけられる。レーティング機関がデータ分析ツールの販売主体を兼ねる構造は、レーティングの独立性評価という観点で常に一定の緊張をはらむ。ビーゼロカーボンはレーティング事業とプラットフォーム事業を別軸として説明しているが、両者が同一プラットフォーム上で統合されるほど、利用者側にはその境界を見極める意識が求められる。

参考:https://bezerocarbon.com/insights/bezero-carbon-acquires-cedar-to-accelerate-platform-growth

カーボンクレジット.jp 編集部
カーボンクレジット.jp編集部|2023年末に当時日本初かつ唯一のカーボンクレジット専門情報メディアを立ち上げ。高度な専門性とわかりやすさを追求した翻訳力。