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CCA、英国事業をFinance Earthに統合 NbSへの機関資本流入を加速

2026.06.10 読了 約3分
CCA、英国事業をFinance Earthに統合 NbSへの機関資本流入を加速

米国拠点の環境投資アドバイザリーであるキャピタル・コンティニュアム・アドバイザーズ(Capital Continuum Advisers、以下CCA)は、英国事業のCCA UKを、英国のFCA規制下にあるファンドマネージャー、ファイナンス・アース(Finance Earth)に統合した。

狙いは、グローバルサウスを中心とした大規模な自然に基づく解決策(NbS)および自然回復プロジェクトへの機関投資家資本の流入を加速させることにある。

今回の統合に伴い、CCA UKでアフリカおよび東南アジアのNbS系カーボンプロジェクトパイプラインと独自の投資適格性フレームワークを構築してきたエディト・キス(Edit Kiss)が、ファイナンス・アースにアドバイザリーディレクターとして参画する。ファイナンス・アースは累計10億ポンド超(約2,150億円超)の環境関連ファイナンスを組成してきた、機関投資家規模の自然・カーボン投資に対応する規制下のファンドマネージャーである。

投資適格性のギャップ

CCAの投資哲学の中核は、資本がどう動くべきかという問いにある。再植林、再生型農業、ブルーエコノミー、再生可能エネルギーといった持続可能なインフラのプロジェクトが停滞するのは、その根底にある経済性が誤っているからではなく、次の段階の資本に対する準備が整っていない、あるいは利用可能な資本がプロジェクトのニーズと合致していないためだという。

同社は、初期段階の触媒的資本やブレンデッドファイナンスから、投資適格性に向けた構造化、デリスク後の商業デット・エクイティまで、プロジェクトのライフサイクル全体に関与する立場を取る。資本がプロジェクトの可能性と実装の間で停滞すべきではないという発想である。

機関資産クラスへの移行

規制下のファンドマネージャーへの統合は、資本の構造化・助言にとどまらず、新興・フロンティア市場における資本の運用能力へと軸足を移す動きである。機関投資家が自然に注目し始め、自然資産に対するプロジェクトファイナンスの構造が立ち上がりつつあるという認識が背景にある。

一方で、NbS系カーボンクレジットの質や永続性をめぐる懸念は依然として残り、機関資本の本格的な流入には信頼性の確保が前提になるとの指摘もある。

CCAの創業チームは、米国初のソーラータックスエクイティファンド、海洋保護を目的としたバルバドスのソブリン債転換、南アフリカ初の労働者向け住宅ファンドなどを含め、累計30億ドル超(約4,800億円)の気候ファイナンスの組成に関与してきた。米国ではカリン・ベラルド(Karin Berardo)が引き続きCCAを率い、グローバルサウスにおける持続可能なインフラ全般へのライフサイクル資本の動員に注力する。なお、ファンド・ファイナンス構造化の面では、CCAのアジズ・ディアロ(Aziz Diallo)がファイナンス・アースに助言する体制を敷く。

編集部の視点

本件は規模の大きなM&Aではなく、NbS投資における能力の再配置である。本質は、案件発掘・助言の機能と、規制下での資本運用の機能を一つの主体に束ねた点にあり、機関資本の流入を阻んできた投資適格性の構造化という機能を、規制ファンドマネージャーが内製化する動きといえる。こうした機能統合が業界に広がるかどうかが、NbSが成熟したインフラ資産クラスへ移行できるかを左右する論点となる。

参考:https://www.linkedin.com/posts/capital-continuum-advisers_capitalcontinuum-naturefinance-climatefinance-activity-7470120110511431682-jF4z

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カーボンクレジット.jp 編集部
カーボンクレジット.jp編集部|2023年末に当時日本初かつ唯一のカーボンクレジット専門情報メディアを立ち上げ。高度な専門性とわかりやすさを追求した翻訳力。