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Hyundai E&C、韓国の国策CO2液化・海上輸送インフラ実証事業に参画

2026.07.06 読了 約3分
Hyundai E&C、韓国の国策CO2液化・海上輸送インフラ実証事業に参画
出典:イメージ

韓国の現代建設(Hyundai Engineering & Construction)は7月3日、気候エネルギー環境部が主管する「多重排出源対応CO2前処理・液化・バンカリングハブ実証技術開発」の国策課題に参画すると発表した。異なる産業現場で捕集したCO2を高純度に精製した上で液体化し、貯蔵・輸送する統合インフラ技術の開発を目的とする事業である。

工業団地と港湾を中心にCCSハブを構築する構想が軸になっている。大容量のCO2液化・貯蔵と船舶輸送の技術を国産化し、海外技術への依存を下げる狙いだ。

現代建設はこの課題で、CO2液化プロセスの設計と、前処理・液化・積み降ろしを連携させる統合エンジニアリングを担う。実証プラントの設計と運転データをもとに工程最適化技術を高度化し、大型CCSハブ建設に必要な設計競争力を積み上げる計画だ。液化CO2貯蔵タンクとターミナル、港湾インフラを連携させる設計技術も開発し、国内外のCCSハブおよび炭素輸送インフラ事業に適用できるエンジニアリング体系を整える方針である。

この課題には韓国高等技術研究院、韓国生産技術研究院、ソウル大学校、東亜大学校のほか、現代自動車や現代製鉄、現代グロビス、HD韓国造船海洋、GSカルテックスが産学研として参加する。CO2の捕集から貯蔵、輸送、利用までの全過程を実証し、商用化の可能性を検証する。

現代建設関係者は「CO2を安全かつ効率的に貯蔵・輸送するインフラは、カーボンニュートラル社会実現の基盤となる」とした上で、「今回の課題を通じてCO2液化およびハブインフラの設計技術を高度化し、国内外のCCUS事業における競争力を強化していく」と述べた。

現代建設は韓国初の商用CCS事業となる東海ガス田活用CCS実証事業の事前基本設計(FEED)のほか、東南アジアの海洋油ガス田活用CCS研究、コンクリート浮体式CCS技術の開発にも取り組んでおり、大型CCSインフラの設計・エンジニアリング能力を積み上げてきた。

韓国が工業団地と港湾を軸にCO2液化・海上輸送インフラを国策として組み立てる段階に入ったことを示す事例として位置づけられる。個別の要素技術実証にとどまらず、捕集から貯蔵・輸送・利用までを一体で検証する枠組みである点が、単発の技術開発と一線を画す。

CO2液化・海上輸送技術の国産化は、日本のCCS事業法下でハブ整備を進める国内エンジニアリング各社にとっても参照点になる。実証プラントの運転データを設計競争力に転換する現代建設の手法は、日本勢が大規模CCSハブの実装段階で直面する課題と重なる。

参考:https://www.hyundaimotorgroup.com/ko/news/hyundai-engineering-construction-securing-carbon-neutral-infrastructure-technology

関連タグ CCS アジア
カーボンクレジット.jp 編集部
カーボンクレジット.jp編集部|2023年末に当時日本初かつ唯一のカーボンクレジット専門情報メディアを立ち上げ。高度な専門性とわかりやすさを追求した翻訳力。