ベルテックス静岡を運営する株式会社VELTEXスポーツエンタープライズと静岡ガスは、りそなグループB.LEAGUE 2025-26シーズンのホームゲーム全30試合で排出されたCO2を、J-クレジットによりオフセットしたと発表した。オフセット総量は42.723トン-CO2。2023-24シーズンから継続してきた取り組みの当該シーズン実績報告にあたる。
オフセット対象は、試合会場の電力使用、廃棄物処理、選手およびスタッフの車両移動の3点から生じる排出である。これに充てるJ-クレジットは、地元の都市ガス事業者である静岡ガスが保有分から提供した。
この取り組みでは、J-クレジットの供給と需要が同一地域内で結びついている。発電・電力販売を手がける静岡ガスが保有するJ-クレジットを、同じ静岡を拠点とするプロバスケットボールクラブの試合運営に伴う排出へ充当する構図である。スポーツ・エンターテインメント領域が、地域のクレジット保有事業者にとっての需要側チャネルとして機能している。
本件は、地域のスポーツクラブと都市ガス事業者によるオフセット連携が、シーズン単位の定例施策として定着しつつある事例として位置づけられる。
J-クレジットの保有事業者にとって、地元のスポーツ・エンターテインメント主体は安定した小口需要の受け皿となる。規模は42.723トンにとどまり、実質的な排出削減よりも需要創出と地域での認知拡大に主眼がある取り組みだが、保有クレジットを域内で循環させる供給と需要のマッチングモデルとしての性格が、本件の固有の価値である。