Green Carbon、インドでCDRクレジット創出プロジェクト開始 15年間で11万トンのCO2除去へ

村山 大翔

村山 大翔

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Green Carbon株式会社は4月7日、インドにおいてバイオ炭由来のCO2除去(CDR)クレジットを創出するプロジェクトを開始したと発表した。現地バイオ炭プラントメーカーのThe Varhad Groupおよび、株式会社ネイチャーベースコンサルティング(NBC)との3社連携による取り組みで、1基あたり15年間で約11万トンのCDRクレジット創出を目指す。日本企業としては初の試みとなる。

同プロジェクトでは、国際認証機関Puro earthによる認証取得を前提に、初年度にインド国内で4基のバイオ炭プラントを導入。Green Carbonがプロジェクト全体の運営とクレジット創出を担当し、NBCは資金調達、Varhadがプラント提供と運営を担う。生成されたクレジットは、ネット・ゼロを目指す国内外企業に販売されるほか、副産物であるバイオ炭やバイオオイルも現地で流通させ、地域の循環型経済の構築を図る。

Green Carbonはこれまで、タイやフィリピンなどでの森林保全やバイオ炭事業を展開してきた。今回のインド進出により、同社のアジア全体での自然由来カーボンクレジット事業がさらに拡大することになる。

今後は、日本の「2国間クレジット制度(JCM)」での登録・活用も視野に入れる。現在、インドはJCMの対象国ではないが、農業分野でのクレジット創出方法論の確立と制度導入を通じ、将来的には日本企業のGX-ETS(排出量取引制度)への対応にも貢献する構えだ。

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000152.000117956.html