4AIRは5月19日、SAF(持続可能な航空燃料)を供給する拠点が世界で114カ所に達したと発表した。2021年の公開時は20カ所未満だったSAF供給マップは、現在では米国、欧州、アジア、中東にまたがる92空港を網羅している。4AIRは、航空業界における脱炭素化を推進するため、地図と登録システムを通じて利用者支援を強化している。
ビジネス航空の脱炭素化を支援する4AIRは、2025年第1四半期末時点で114カ所のSAF供給拠点に達したと報告した。これは、2021年のSAF供給マップ初公開時から5倍以上の増加である。
114拠点のうち、米国に47カ所、欧州に43カ所、アジアと中東にはそれぞれ1カ所ずつが含まれる。これらの拠点は92空港にまたがり、物理的なSAF供給を確認済みの施設として、SAFの即時調達が可能となっている。
4AIRは供給拡大と並行して、SAFの使用を記録・証明する「Assure SAF Registry」を展開し、自主的なESG報告や規制対応の両面で利用可能なツールで、環境対策の信頼性を高める役割を担っている。
この取り組みには、Clay Lacy、Signature Aviation、Jet Aviation、Avfuelなど複数の業界企業が参画しており、それぞれがSAFの導入拡大や供給体制の整備に尽力している。
4AIRのSAF供給マップと登録システムは、航空業界の現場でSAF利用を推進するための強力なインフラである。供給拠点の増加は、航空業界が脱炭素化への実効的な一歩を踏み出していることを象徴している。