カーボンクレジット取引プラットフォーム「Carbon EX」を運営するCarbon EX株式会社は、ASEAN地域におけるカーボンクレジット市場の成長を支援する国際的な官民連携組織「ASEAN Alliance on Carbon Markets(AACM)」に正式加盟したことを発表しました。
今回の加盟により、Carbon EXは、急速に拡大する東南アジアのカーボン市場におけるプレゼンスを強化し、グローバル連携の深化と高品質なクレジット市場の基盤整備をリードしていきます。
ASEAN Alliance on Carbon Markets(AACM)とは?
AACMは、ボランタリーカーボンクレジット市場(VCM)の拡大と、各国のコンプライアンス市場整備を支援するために設立された民間主導の地域横断型組織です。
2023年、インドネシアがASEAN-BAC議長国を務める中で立ち上がり、炭素市場における国境を越えた連携強化を推進しています。
加盟メンバーには、炭素取引所、プロジェクト開発者、国際NGOなどが名を連ね、質の高い炭素クレジットの普及と持続可能な経済成長の両立を目指しています。
ASEAN市場のポテンシャルとCarbon EXの戦略
世界のカーボンクレジット市場は、気候変動対策における主要な資金調達手段として存在感を増しています。特にASEAN地域は、
- 再生可能エネルギー
- 森林保全
- ブルーカーボン(海洋吸収源)
など、高ポテンシャルなプロジェクト資源を数多く抱えており、世界有数の成長市場と位置づけられています。
Carbon EXは、これまで日本国内外で高品質なカーボンクレジットの流通と排出権市場の信頼性向上をリードしてきました。
今回のAACM加盟により、さらに以下の取り組みを強化していきます。
- ASEAN域内での高品質プロジェクトの可視化
- 民間投資の促進
- 地域VCM市場のルール整備支援
- グローバルスタンダードに準拠した透明性の高いカーボンクレジット流通基盤の構築
Carbon EXの今後の展望
今後、Carbon EXはAACMのネットワークを活用し、ASEAN諸国における新規プロジェクト開拓や、国際取引の拡大にも注力。
特に、日本企業を含むグローバル企業による質の高いクレジット調達支援と、信頼性ある市場形成に向けた貢献を加速していく方針です。