自然再生型カーボンクレジット制度を推進するERSプログラムが、2025年6月3日、ICVCMのコアカーボン原則(CCPs)に適合したと正式に認定された。
これにより、ERSは国際的な高品質カーボンクレジットの基準に達した7つ目のプログラムとなった。
ICVCMのCCPsは、高品質かつ持続的な環境・社会的効果をもたらすカーボンクレジットを認証する国際基準である。ERSプログラムは、統治、透明性、第三者検証といった厳格な基準を満たし、認定を受けた。
認定の背景とプログラムの特徴
ERSは2020年に設立され、気候変動対策、生物多様性の保全、地域コミュニティの生活向上を同時に実現することを目的として開発された。今回の認定により、ERSの森林造成・再植林・再緑化(ARR)手法は、ICVCMの方法論評価プロセスに進むことが決定している。
ERSのCEOであるティボー・ソレ氏は、「私たちの基準の厳密さと認証プロジェクトの持続的な効果が認められたことを誇りに思う」と述べた。一方、ICVCM理事会のアネット・ナザレ議長は、「ERSがCCP適合プログラムとして7番目に承認されたことを祝福する」とコメントした。
ERSは「2030年までに地球の1%を再生する」という目標を掲げており、今回の承認により、高品質な自然回復プロジェクトの拡大が見込まれる。環境および社会的誠実性の最高水準を維持しながら、国際的な影響力を強化していく構えだ。
参考:https://www.ers.org/blog/ers-programme-officially-approved-as-eligible-under-the-core-carbon-principles-of-the-integrity-council-for-voluntary-carbon-markets-icvcm