CDR企業のDeep Skyは21日、COOのアレックス・ペトレ氏が新CEOに就任したと発表した。前CEOのダミアン・スティール氏は個人的な理由により退任し、今後はアドバイザーとして関与を続ける。
今回の人事は、同社が技術横断型のCDR実証拠点「Deep Sky Alpha」の開設を控える中で行われた。新CEOのペトレ氏はこの拠点の構想と建設を主導した中心人物であり、前CEOのスティール氏も「強いリーダーシップと明快なビジョンを持つ理想的な後継者」として高く評価している。
Deep Skyは2022年に旅行予約サービス「Hopper」の共同創業者、フレデリック・ラロンド氏とユースト・オウワーカーク氏により設立された。主な目的は、大気中のCO2を除去し、高品質なカーボンクレジットを創出するための技術開発を加速することにある。
スティール氏は2023年8月にCEOとして就任し、同年10月には約40億円(5,750万カナダドル)のシリーズA資金調達を成功させた。今後数カ月はペトレ氏への業務引き継ぎを行いながら、新たな役割から同社の成長を支援する。
スティール氏はSNS上で、「この1年はキャリアの中で最もやりがいのある挑戦であり、ペトレ氏なら次の成長段階を力強く牽引してくれる」と述べている。