自主・義務両市場での投資判断を支援、カーボンクレジットの信頼性と透明性を強化カーボンクレジットの信用格付を提供するBeZero Carbonと、カーボン市場のインフラプロバイダーであるXpansivは、カーボン市場参加者向けに格付情報と市場データを統合提供するため、戦略的提携を拡大したと発表した。この提携により、BeZeroのカーボンクレジット格付(AAA〜D)がXpansivのポートフォリオ管理システム「Xpansiv Connect™」や、世界最大のスポット取引所CBL上で表示されるようになる。さらに、IATAのAviation Carbon Exchange(ACE)や南アのJSE Ventures Carbon Marketなどのパートナープラットフォームにも対応予定だ。格付と価格データの連携で、投資判断を高度化すでに両社は、Xpansivのデータ&アナリティクスサービスにBeZeroの格付を統合していたが、今回の提携では、取引およびポートフォリオ管理システム全体への格付表示を拡大。今後は逆に、Xpansivのリアルタイム価格データをBeZeroの「Carbon Markets」プラットフォームにも統合予定で、両社のサービス連携は双方向に進化していく。BeZeroの格付は、炭素プロジェクトが1トンのCO2eを実際に除去または回避できる可能性をリスクベースで評価するもので、投資家や企業が高品質クレジットを見極めるための基準として活用されている。透明性ある市場形成と、資金の効果的な流れを支援Xpansivのチーフ・ストラテジー・オフィサー、ネイサン・ロクリフ氏は「BeZeroの格付を統合することは、当社の市場ビューをより包括的にし、世界の環境商品市場参加者に透明な意思決定材料を提供する重要なステップです」と述べた。また、BeZeroのCEOであるトミー・リケッツ氏は「格付はカーボン市場における不可欠な要素であり、私たちの分析に基づいて投資判断を下す大企業も増えています。今回の連携により、さらに多くの市場参加者が信頼できる情報にアクセスできるようになります」と語っている。参照:https://xpansiv.com/bezero-carbon-and-xpansiv-expand-partnership-to-provide-ratings-and-market-data-to-voluntary-and-compliance-carbon-market-participants/