英石油会社Perencoは、英国初となるCO₂の圧入試験を南北海の枯渇ガス田で実施し、無事に完了したと発表した。本試験は、CCS推進を目的とした「プロジェクト・ポセイドン」の一環であり、英国の脱炭素目標に合致する画期的な取り組みとされる。
試験は、CO₂圧入用として英国で初めて安全認可を受けたリグ「ERDA」を使用し、Leman 27Hプラットフォームから15回の圧入サイクルと11回の洋上再充填を実施。作業は計画通りに進行し、トラブルなく高品質なデータが取得された。事業はPerenco UK、Carbon Catalyst社、Harbour Energy社によるJVが主導した。
この成果により、南北海の枯渇油ガス田がCCS用途として実用可能であること、また既存の石油・ガスインフラが低コストで再活用できる可能性が示された。Perencoは、今後の技術基準や規制整備を後押しする知見として今回の結果を活用する方針だ。
参照:https://www.perenco.com/wp-content/uploads/2025/04/Successful-conclusion-of-the-UKs-first-CO2-injection-test-for-CCS-UK.pdf

