Puro.earthは、4月3日より「バイオ炭手法2025年版」の改訂案に関するパブリックコメントを開始した。最新の科学的知見や現場での運用経験を反映し、カーボンリムーバルの信頼性向上を図る。
今回の改訂案では、バイオ炭の炭素貯留の耐久性を「CORC100+(100年以上)」から「CORC200+(200年以上)」へと引き上げ、長期的な除去効果を強調している。また、原料となるバイオマスの持続可能性や追跡性、バイオ炭製造施設の設計・監視、最終用途における逆転リスクの管理といった各段階における基準が大幅に強化された。
この手法は、「Puro General Rules 4.1」に準拠しており、今後のクレジット市場での信頼性確保を目的としている。また、既存施設、新規登録施設、更新を予定する施設それぞれに対して適用移行計画が示されており、移行の透明性も担保されている。
Puro.earthは、専門家や関係者との協議を経て手法案を作成しており、パブリックコメントを実施。コメント受付期間は4月24日までで、期間中には解説ウェビナー(4月16日)も予定されている。
バイオ炭は、土壌中で数世紀にわたり炭素を安定的に保持することができるとされ、世界的にも注目される炭素除去手法のひとつである。今回の改訂により、バイオ炭の活用がさらに拡大する可能性がある。
引用:https://retirements.puro.earth/blog/our-blog/Puro-earth-Launches-Public-Consultation-for-Biochar-Methodology-Update