イギリスの税務関連の最新ガイドラインによると、2024年9月1日から、ボランタリーカーボンクレジットの取引に対する付加価値税(VAT)が従来の取り扱いから変更されます。
これまで、イギリスの税務局(HMRC)は、ボランタリーカーボンクレジットはVATの対象外としていました。これは、導入当初に二次市場の存在が確認されておらず、供給の一部として組み込むことができないと見なされていたためです。しかし、市場の成長と二次市場の出現、さらには事業者によるカーボンクレジットの供給への組み込みが進んだことから、2024年9月1日からは、イギリス国内での供給があるカーボンクレジットの販売には標準税率でVATが課税されます。
ただし、公共機関によるカーボンクレジットの初回発行、投資としてのカーボンクレジットの保有、カーボンクレジットプロジェクトへの寄付、独立した検証がないプロジェクトからのカーボンクレジットの販売は引き続きVATの対象外です。
GOV.UK、publications
Revenue and Customs Brief — VAT treatment of voluntary carbon credits