GHGプロトコル

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GHGプロトコル(Greenhouse Gas Protocol)とは、企業や組織が自らの活動に伴う温室効果ガス(GHG)排出量を算定し、報告するための、世界で最も広く利用されている国際的な会計基準を指します。

このプロトコルは、世界資源研究所(World Resources Institute, WRI)と持続可能な開発のための世界経済人会議(World Business Council for Sustainable Development, WBCSD)によって開発されました。財務会計に「簿記」という共通ルールがあるように、GHGプロトコルは排出量算定における「簿記」の役割を果たし、各組織が報告する情報の比較可能性と信頼性を確保します。

その核心となるのが、排出量を「Scope(スコープ)」という3つの範囲に分類する考え方です。これを日常生活に例えると「個人の食生活」のようなもので、直接的に食べたもの、外食や買い物を通じて間接的に消費したもの、といった具合に「責任の範囲」を分けて整理するイメージに近いと言えます。

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