シンガポールのACENコーポレーションとロックフェラー財団は本日、フィリピンで検討中の最初の「Coal to Clean Credit Initiative（CCCI）」プロジェクトが最大1,900万トンCO2の排出回避が可能であると発表しました。このプロジェクトは、2030年に予定より10年早くサウスルゾン熱エネルギー発電所（SLTEC）を閉鎖し、クリーン電力と蓄電池に置き換えることで実現されます。
CCCIのドラフト手法に基づいたこの分析は、Verraによるレビュー中で、SLTECのカーボンファイナンス適格性を評価しました。その結果、2030年の早期閉鎖はカーボンファイナンスなしには不可能であると判断されました。
ACENのエリック・フランシア社長は、「CCCIの手法に基づいたプロジェクトの適格性を確認し、正義ある移行計画を完全に策定し、カーボンクレジットの潜在的な購入者との関与を進めるための道を開いたことを嬉しく思います」と述べています。
ロックフェラー財団のラジブ・J・シャー会長は、このパイロットが他の新興市場や開発途上国で同様のアプローチを模倣するための貴重なデータと教訓を提供し、大量のCO2排出の回避と必要な地域にクリーンで信頼性の高い電力を提供する希望を与えるものだと強調しています。
CCCIとACENはシンガポール金融管理局（MAS）と協力してこのプロジェクトを進めており、2025年までにはこの世界初の石炭からクリーンへのカーボンクレジット取引を金融的に成立させることを目指しています。
The Rockefeller Foundation、PRESS RELEASES
ACEN and Rockefeller Foundation Pilot Could Avoid up to 19 Million Tons of CO2 via Carbon Financing
