地銀主催のビジコン『X-Tech』、長崎発スタートアップBooonが最優秀賞獲得

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デジタルテクノロジーをテーマとしたサービス・アイデアのビジネスコンテスト「X-Tech Innovation 2023」のグランプリ・ファイナルが2024年1月17日に開催され、受賞企業が決定した。このビジネスコンテストは、北海道銀行、岩手銀行、七十七銀行、ふくおかフィナンシャルグループ、沖縄銀行が共催しているもの。2023年7月に募集を開始し、約110件の応募があった。

応募企業のアイデアについて北海道・東北・九州・沖縄の各地域ごとに選考を行い、各地区最終選考会において最優秀賞・優秀賞を受賞した企業8社がグランプリ・ファイナルに集まった。各社が事業に関するプレゼンテーションをし、審査員の評価による最優秀賞・優秀賞と、観覧者のオンライン投票によるオーディエンス賞が決定した。

最優秀賞に選出されたのはBooon(長崎市)。同社は、食品廃棄物を活用して養殖魚の餌となるミルワームを生産、養殖魚飼料として用いられる魚粉の価格高騰に対抗するとともに、環境負荷の軽減分をカーボンクレジットとして発行することで新しい地域資源を創出することを目指している。自動化技術も適用して省人化を図り、環境に負荷のない、輸送や物流に依存しない、自律的な食糧供給の実現が目標だ。

優秀賞にはcodeless technology(東京都千代田区)が選ばれた。書類を写真に撮って送ると、AIと人が協力して元の書類と同じデザインのデジタルフォームを最短1時間で自動生成、データベースを構築できるシステム開発ツール「Photolize」を同社は手掛けている。

審査員特別賞はAIナビゲーションサービス「LeadMe」を運営するエスケア(東京都調布市)に、オーディエンス賞は工事会社向け経営管理システム「クラフトバンクオフィス」を提供するクラフトバンク(東京都中央区)に、それぞれ贈られた。

コンテストを共催した各社は、今後もデジタルテクノロジーを活用したサービス・アイデアの事業化支援や、それぞれの地域の地場企業とスタートアップ企業とのマッチング機会の提供などを通じたオープンイノベーションの促進に取り組む。

【参照】

株式会社ふくおかフィナンシャルグループPRTIMES.デジタルテクノロジーを活用した業種横断型ビジネスコンテスト X-Tech Innovation 2023 グランプリファイナル受賞企業決定のお知らせ.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000305.000029076.html