滋賀銀行は8月21日、寄付スキーム「未来よし+(プラス)」を通じて、わたSHIGA輝く国スポ・障スポ実行委員会に「びわ湖カーボンクレジット」30トン分を提供した。これにより、10月8日に開催される国民スポーツ大会(国スポ)の総合閉会式で排出される二酸化炭素(CO2)の一部をカーボンオフセットする。
同行は「『三方よし』の理念のもと、地域の幸せにつながる好循環をつくりたい」と強調し、金融を通じて地域の環境保全に取り組む姿勢を示した。今後も資金の流れを活用し、滋賀県における脱炭素や自然保全活動を支援するとしている。
「未来よし+」は、同行が取り扱う脱炭素関連の金融商品に応じて資金を拠出し、地域の脱炭素や生物多様性保全、スポーツ振興などを支援する仕組み。今回の寄付には、森林管理を通じてCO2吸収量を創出した「びわ湖カーボンクレジット」が活用されており、滋賀県内の森林保全にも資金が還元される。
びわ湖カーボンクレジットは、国の「J-クレジット制度」を基盤に県内で創出されるもので、企業や県民が利用することでCO2削減や森林保全の取り組みを後押しする。滋賀銀行は一般社団法人滋賀県造林公社から30トン分を購入し、実行委員会に贈呈した。
滋賀県では、スポーツイベントを契機に環境対策を推進する姿勢を強めており、今回のオフセット実施は、地域の脱炭素社会づくりに向けた具体的な一歩となる。