カリフォルニア州キャップ&トレード制度(California Cap-and-Trade Program)とは、カリフォルニア州が州内の主要な温室効果ガス(GHG)排出源に対して排出量の上限(キャップ)を設定し、その範囲内で排出枠を取引させる、州法に基づく強制的な炭素市場を指します。
2013年に開始されたこの制度は、発電所、大規模工場、燃料供給事業者などを対象とし、州全体の排出量の約8割をカバーする、世界で最も包括的なサブナショナル(国以下の地方政府レベル)の炭素市場の一つです。EU ETSと同様、「キャップ・アンド・トレード」の原則に基づき、年々引き下げられる排出上限の下で、企業は排出枠(アローワンス)や一部認められたオフセット・クレジットを活用して、自らの排出量を管理することが義務付けられています。
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