Microsoft、土壌カーボンクレジット6万トンを追加購入 再生農業支援を加速

村山 大翔

村山 大翔

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Microsoftは5月27日、Indigoの土壌カーボンクレジット6万トンを新たに購入した。これは、昨年6月の4万トンの購入に続く2回目の取引で、同社の高品質な除去系カーボンクレジットのポートフォリオを拡大する狙いがある。

今回の取引は、Indigoが発行した最大規模の「カーボンクロップ(炭素収穫)」に基づいており、2025年4月にClimate Action Reserveにより正式発行されたものである。これにより、民間バイヤーから数十億円(数千万ドル)の資金が米国の再生型農業を実践する農家に提供される。売上の75%は農家に直接支払われる仕組みで、再生農業の導入促進を目的としている。

同社によると、これまでに発行された炭素クレジットによって、約100万トンのカーボンクレジットが創出され、約2,400億リットル(64Bガロン)以上の地表水流出が防がれたという。

さらに、プロジェクト設計と厳格な認証要件への準拠により、炭素は長期間にわたり土壌中に安定的に保持される。

Microsoftのエネルギー・カーボン除去部門シニアディレクターであるブライアン・マーズ氏は「このプロジェクトは、農業と水資源の回復力を高め、地方経済の発展にも寄与する」と述べており、同社の包括的な自然由来のCDR戦略の一環と位置付けられている。

Indigoのディーン・バンクスCEOは、「マイクロソフトの投資は、当社の科学、チーム、技術への信頼を示すものであり、再生農業の経済的基盤の強化に貢献する」と語った。

Indigoの最新クレジットには、HubSpotもWatershedを通じて参加している。

参考:https://www.indigoag.com/pages/news/indigo-accelerates-soil-carbon-removals-for-microsoft-in-second-collaboration