再利用・適正処理でCO2回避量を可視化
IT機器処分(IATD(IT Asset Disposition))サービスを展開するSage Sustainable Electronics(以下、Sage)は、Bloom ESGとの提携により、ISO 14064認証を受けたITAD由来のカーボンクレジットの提供を正式に開始した。
このクレジットは「カーボンインセット」として扱われ、Scope3排出量削減の一環として自社排出量の相殺に活用できるほか、二重計上の懸念なくカーボンマーケットでの取引も可能となる。
- 排出量の“隠れた削減機会”を活かす
IT機器の再利用1トンで約16トンのCO2削減、リサイクルでも約0.75トンの削減効果。 - ISO認証済クレジットで信頼性を確保
国際基準に準拠したクレジットは、ESG投資家やバイヤーにとっても魅力的な資産となる。 - インセットでサプライチェーン内のカーボン削減を可視化
ITADに起因する炭素削減効果を明確にトラッキング・証明できる点がオフセットとの差別化ポイント。
“再利用すれば16トン減”企業IT資産が持つ環境価値を金銭化
ITADは、企業の不要となったIT機器を適切に再利用またはリサイクルするプロセス。Sageによると、1トンのIT機器を再利用することで約16トン、リサイクルでも0.75トンのCO₂削減効果が得られる。しかし、これまではその環境価値を定量的かつ正式に評価・換金する仕組みがなかった。
そこで登場したのが、SageとBloom ESGが共同開発したカーボンクレジット登録・認証プラットフォームである。
この仕組みでは、Sageの高度なトレーサビリティ機能により、個々のIT資産ごとに排出削減量を精緻に測定。ISO 14064に準拠した形でインセットクレジットが発行されクレジットとして市場取引される。