インドのスタートアップがカーボンクレジット取引所を稼働 ブロックチェーンでカーボンクレジットとI-REC取引を透明化

村山 大翔

村山 大翔

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インドのサステナビリティスタートアップ、コンプライアンス・カート(Compliance Kart Pvt. Ltd.)は、ブロックチェーン技術を使ったボランタリーカーボンクレジットと国際再生可能エネルギー証書(I-REC)の取引プラットフォーム「ENVR」を公開した。サイトでは、認証済みの買い手と売り手が直接つながり、信頼性の高い取引を通じて気候変動対策を推進できる。

ENVRは、世界各国のカーボンクレジット登録機関と連携し、証書の発行から管理までを一元化。再生可能エネルギーや植林など多様なプロジェクトを対象に、効率的で透明性のある取引を提供する。

利用手順は4ステップで、

  1. 本人・事業者確認(KYC/KYB)
  2. プロジェクト登録
  3. ヴィンテージ(発行年)ごとの価格でリアルタイム交渉
  4. 安全な決済

となっている。

CEOのアルロク・パンデイ博士は「ENVRはネットゼロ社会への起爆剤だ。当社の技術でカーボンやI-RECの取引をより身近で効果的なものにする」とコメント。ブロックチェーンによるスマートコントラクトと使いやすい画面設計で、企業間の協力を促し、確実な市場運営を目指す。

コンプライアンス・カートtは、アジアで3社目となるPCAF(金融機関向け炭素会計パートナーシップ)の地域認定パートナーでもあり、今後はさらに多様なカーボンクレジット市場向けプラットフォームの開発を予定している。

参考:https://envr.earth/