Verra、ICVCM承認の手法を用いた初のカーボンクレジットプロジェクトを登録 西アフリカ・ブルキナファソで

村山 大翔

村山 大翔

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Verraは4月10日、西アフリカ・ブルキナファソで進行中の「トンド・テンガ・プロジェクト」が、ICVCMに承認された手法を用いた初のプロジェクトとして、正式にVCSプログラムに登録されたと発表した。

同プロジェクトでは、Verraが開発した「造林・再植林・緑化(AR)手法」(VM0047)を活用し、12,000ヘクタール超の劣化土地を、在来種による植林やアグロフォレストリー(森林農業)で回復させる。VM0047は2024年12月にICVCMにより「CCPs」を満たす手法として承認され、今後この手法で発行されるクレジットにはCCPラベルが付与される。

これまでにもVerra認証プロジェクトによるクレジットにCCPラベルが適用された例はあるが、VCSプログラムで開発され、かつICVCMが正式に承認した手法を使用して登録されたのは今回が初めてとなる。

VerraのCEOであるマンディ・ランバロス氏は、「このプロジェクトは、信頼性の高いカーボン市場がもたらす成果を体現するものです。広域にわたる気候変動対策、地域の回復力強化、景観の再生を同時に実現しています」と述べた。

同プロジェクトは40年にわたるクレジット創出期間で、約310万トンのCO₂相当量を削減または除去する見込みであり、対象地域はブルキナファソ国内の4地域に及ぶ。加えて、持続可能な生計の創出、生物多様性の保全、ジェンダー包摂型の地域活性化といった複合的な恩恵も見込まれている。

Verraは今後も、環境的・社会的影響を信頼性高く評価し、持続可能な資金調達を支援する国際標準の整備を進める方針だ。

参照:https://verra.org/verra-registers-first-project-using-a-ccp-approved-vcs-methodology/