米アーデント、分離膜技術の商用化に向け投資家ハーフトーンと提携

村山 大翔

村山 大翔

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炭素回収や化学分離の先進膜技術を手がける米アーデント・プロセス・テクノロジーズは4月7日、産業技術への投資で知られるハーフトーン・インベストメント・パートナーズとの戦略的提携を発表した。今回の覚書締結により、石油化学施設でのオレフィン分離技術「Optiperm™」の商業展開が本格化する。

提携では、

  1. オレフィン分離膜の商用化に必要な資金支援
  2. 高付加価値分離技術としての市場実証
  3. 将来的な炭素回収設備の拡張も含めた明確な商用展開ルートの確保

の3点が主軸となる。特に、反応器のパージガスからポリプロピレンを回収し、生産量を最大12%向上させつつエネルギーと温室効果ガスの削減を両立する技術が注目されている。

アーデントは既に現場試験を完了しており、本提携により商用規模での展開へ移行する。CEOのエリカ・ネムサー氏は「この資本提携は技術だけでなく、私たちのモジュール型・資本効率型の戦略が実地で有効であることの証」と語った。

参照:https://www.ardenttechnologies.com/news/ardent-and-halftone-partner-olefins-separation-tech