(画像出典:https://www.zipair.net/ja/notification/313)2025年5月15日、株式会社ZIPAIR Tokyo(ZIPAIR)は、国際標準「ISO 14068-1:2023」に準拠したカーボンニュートラルの第三者認証を取得した。航空業界としては世界初となる今回の認証は、英国規格協会(BSI)の日本法人BSIグループジャパン株式会社(BSIジャパン)による検証のもと、2023年度の全GHG排出量を対象に、カーボンクレジットによりオフセットした内容に基づく。認証の証として「BSI Kitemark™」も付与された。世界初の認証取得 航空輸送の全路線が対象ZIPAIRの取得した認証は、国際標準化機構(ISO)が2023年11月に発行した「ISO 14068-1:2023」に基づく。対象は同社が就航する全国際線路線における航空輸送サービスであり、機材の使用から運航に至るライフサイクル全体の温室効果ガス(GHG)排出を算定。2023年度に排出されたGHGを、カーボンクレジットによって全量カーボンオフセットした。これによりZIPAIRは、同規格が求める要件を満たし、組織としての「カーボンニュートラル」達成を国際的に実証したことになる。BSI Kitemark™は、120年以上の歴史を持つ英国規格協会が発行する信頼性の証であり、持続可能性や品質を満たす製品・サービスに対して付与される。「ISO 14068-1:2023」とは同規格は、組織の活動によるGHG排出を可視化し、削減・オフセットを通じてカーボンニュートラルを実現するための原則と要求事項を定めたものである。特に、国際規格ISO 14067:2018に準拠した排出量の定量算定明示的な削減目標・計画の策定信頼できるカーボンクレジットによるカーボンオフセットといった段階を経ることで、初めて第三者認証が成立する。今回のZIPAIRの認証は、これらプロセスすべてを満たしたことがBSIジャパンによって認定された。燃料効率・再エネ活用を推進 2050年目標に排出削減へZIPAIRは、設立当初より「NEW BASIC AIRLINE」を標榜し、燃料効率の高い機材導入や再生エネルギーの活用、脱プラスチック施策など環境配慮型の運航を推進してきた。今回の認証取得を機に、「カーボンニュートラリティ経営計画書」に基づいた中長期的な削減行動を強化し、2050年までのカーボンニュートラル達成を目指すとしている。同認証の航空業界初取得は、今後LCCを含む他の航空会社の動向に影響を与えると見られる。特に環境対策の透明性や国際基準準拠を求める投資家・顧客からの関心が高まる中、ISO 14068-1の活用は、脱炭素社会に向けた新たな標準になる可能性がある。参考:https://www.zipair.net/ja/notification/313