2025年6月18日、経済産業省が進める「令和7年度アフリカ市場活力取り込み支援事業」(AfDX)にValue way株式会社が採択された。ウガンダにてコーヒーのサプライチェーン全体でのカーボンフットプリント(CFP)可視化やコーヒー資源由来のバイオ炭を主軸とした再生農業の実証を実施する。同時に、日本国内企業との連携により輸出入時の炭素削減効果を検証する。今回のプロジェクトは、ウガンダで深刻化する土壌劣化問題に対応しつつ、欧州を中心に進む環境規制強化に対応することが狙いだ。Value wayは、独自のコーヒーデータプラットフォーム「Regenerative coffee platform(RCP)」を用いて、栽培から消費後の廃棄物までコーヒーのライフサイクル全体の温室効果ガス(GHG)排出量を計測し、可視化する。また未利用のコーヒーハスクをバイオ炭に転換して土壌改良に活用する再生農業の取り組みも併行して行う。これはPath Being社と協力し実施され、カーボンクレジットの開発につなげる狙いだ。さらに、日本側の流通パートナーである株式会社坂ノ途中の「海ノ向こうコーヒー」と連携し、日本市場での炭素削減成果やファイナンス適用性を検証する。Value wayは2023年10月に設立され、「コーヒー2050年問題」の解決を掲げて再生・循環経済モデル構築に取り組んでいる。今回のAfDX事業を通じて、アフリカでのサステナブルな農業とコーヒーサプライチェーンの脱炭素化モデル確立を目指す。参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000130455.html