(画像:Direct seeded rice has led to fewer emissions, and benefited thousands of rice farmers in India.)独バイエル社は2日、インドの稲作農家による再生型農業の実践を通じて、最大25万トンのCO₂排出量に相当するカーボンクレジットを発行する計画を発表した。これは同社がアジアで再生型農業由来のクレジットを初めて発行するもので、認証はゴールド・スタンダードが関与する。対象となるのは、インド国内11州の稲作農家が導入している「直播栽培(Direct Seeded Rice)」や間断かん水などの新たな耕作法。これらは温室効果ガスの排出削減だけでなく、水使用量や労働コストの削減、収益性の向上といった多面的な効果をもたらす。従来の稲作は、水田に苗を移植してから収穫まで長期間にわたり水を張る方法が主流で、メタンガスの排出が多い。メタンは、CO₂の28倍(100年スパン)〜84倍(20年スパン)の温室効果を持つとされ、対策が急務となっていた。今回の「Bayer Rice Carbon Program」では、これまでに数千人の農家が新手法に移行しており、バイエルは現地スタッフを通じて技術指導や助言も提供。農家の長期的な成功と経済的自立を後押ししている。バイエルの作物科学部門でエコシステムサービスを担当するジョージ・マゼラ副社長は、「再生型農業は、農業の収益性と環境保全を両立する手段であり、本プログラムはそのモデルになる」とコメントしている。引用:https://www.bayer.com/media/en-us/bayer-to-issue-first-carbon-credits-from-regenerative-farming-practices-in-india/