東京都産業労働局は5月29日、「ゼロエミッション東京」の実現に向け、吸収・除去系カーボンクレジット創出に取り組むスタートアップの募集を開始した。都内の自然資源を活用した実証事業を対象に、最大4,000万円の経費支援などを実施する。この取り組みは、大気中のCO2除去によるカーボンクレジット創出を推進し、将来的な需要増を見据えたもの。農林水産分野で先進的なアイデアや技術を持つスタートアップを対象に、令和7年度から2年間の実証事業を支援する。(画像出典:https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2025/05/2025052935)支援内容には、1件あたり最大4,000万円の経費補助のほか、専門家による伴走支援が含まれる。採択予定は3社程度で応募資格は、創業10年未満かつ原則都内に主たる事業所を持つスタートアップで、都内でのカーボンクレジット創出に資する技術やアイデアを有することが求められる。対象となるテーマは、農業、林業、水産業の各分野で都内の自然資源を活用し、CO2を吸収・除去する事業。前年は、森林のCO2吸収量の算定技術や、海藻によるCO2吸収の実証、バイオ炭の農地施用を用いた農業クレジット創出など、5社が採択され、実証事業を展開中。これらの内容は東京都の動画サイト「東京動画」でアーカイブ配信されている。本事業は「2050東京戦略」の一環として、GX推進の基盤づくりを目的としている。参考:https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2025/05/2025052935