DAC(直接空気回収)によるCDR(炭素除去)の実績をリアルタイムで可視化する新たなプラットフォーム「Karpture」が公開された。世界中のDAC施設の運用状況を即時に把握できる仕組みで、カーボンクレジットの信頼性向上を目指す。Karptureは、グローバルでDACの取り組みを可視化することを目的とし、各施設の稼働状況や除去済みのCO2量などのデータを集約・検証してリアルタイムで表示する。情報源には、施設からの直接提出データ、公的に入手可能な情報、そして自動化されたウェブクローラーによる更新情報が含まれる。特に注目される機能として、年間の除去量や設置済みのDAC容量、トップ稼働施設のランキングが挙げられる。これらの数値は、稼働時間や効率、施設容量などを加味した独自の演算式によって推計される。処理されたデータは、カスタムバックエンドシステムによりライブデータベースへ保存され、ダッシュボードとしてWeb上で表示される。また、AIによる検証ツールが導入されており、数値の矛盾や異常を自動的に検出し、表示されるデータの正確性を高めている。サーバレス構成とスケジュールされたタスクによって、手動更新不要で常時最新データが提供される。Karptureは、DAC技術が気候目標の達成に不可欠な手段であるとの認識のもと、グローバルな取り組みを俯瞰するための信頼性ある情報基盤の提供を目指している。これにより、政策立案者やステークホルダーの意思決定の質向上と、DAC分野の加速的な発展に貢献する構えだ。参考:https://www.karpture.com/