ブロックチェーン技術の社会実装を推進する株式会社Gincoは、東京都が運営する「東京都カーボンクレジットマーケット」において、NFTを用いたカーボンクレジットの可視化と信頼性向上を支援する技術提供を実施しました。本マーケットは、東京都が掲げる「2030年までにCO2排出量を2000年比で50%削減」という目標に向けた中核施策として、2025年3月にローンチされた国内初の自治体主導型カーボンクレジット取引プラットフォームです。ブロックチェーン×カーボンクレジット|Gincoの貢献とは?マーケットの開発・運営はe-dash株式会社が受託しており、Gincoは以下のブロックチェーン領域において同社を支援。スマートコントラクト開発ノード構築と運用エンタープライズ対応のGinco Wallet提供この支援により、同マーケットではJ-クレジットおよびボランタリークレジットをNFT化し、「取引の追跡性」「改ざん耐性」「転々流通(リセール)可能性」を備えたカーボンクレジット取引が実現しました。NFTによる証明は、信頼性の低いオフチェーン(非ブロックチェーン)管理に依存していた従来の市場と一線を画しており、今後のカーボンクレジット市場への拡張性が期待されています。Ginco、ブロックチェーンで実現する「環境価値のトークン化」Gincoは国内最大級のWeb3開発基盤プロバイダーとして知られており、エンタープライズ向けに多数のスマートコントラクト、ウォレット、ノードソリューションを提供。今回の支援では、Web3インフラとしての信頼性と低コスト・高効率なNFT活用を実現しました。代表の森川氏は「私たちのミッションは、信頼されるブロックチェーン技術で“経済のめぐり”を変えることです。カーボンクレジットの社会実装においても、その透明性と流通性を高める役割を果たしていきます。」とコメントしています。今後の展望、デジタルアセットとしてのクレジット活用拡大へ今後、Gincoは東京都モデルの成功を足がかりに、NFT化による排出権流通のグローバル標準化や、再エネ証書・生物多様性価値証書との連携も視野に入れ、環境価値のデジタルアセット化=「トークンエコノミーによる気候貢献」の具現化を進めるとしています。