(画像出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000058.000114514.html)農業分野のカーボンクレジット事業を手がけるスタートアップ、株式会社フェイガー(東京都千代田区、代表取締役:石崎貴紘)は7月23日、シリーズAラウンドでの資金調達を完了したと発表した。新たにJICベンチャー・グロース・インベストメンツ(官民ファンド)などを迎え、これまでの出資分も含めた調達総額は約24億円に達した。フェイガーは、水稲栽培で「中干し」と呼ばれる乾燥期間を長くとることで温室効果ガス(GHG)の排出を抑え、農業由来のカーボンクレジットを発行している。カーボンクレジットの生成から販売までを一括でサポートする仕組みが特徴だ。2025年5月には、国内最大級となる13万5,944トン分のクレジットがJ-クレジットとして認証された。今回の資金調達により、全国の農家との連携を広げるとともに、カーボンクレジット管理のデジタル化や、企業向けの脱炭素支援サービスを強化する。さらに、気温上昇や干ばつといった気候変動に備える技術の導入も進めるという。新たに加わった出資者は、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ、鈴与商事、住商ベンチャー・パートナーズの3社。既存の出資者である環境エネルギー投資、インキュベイトファンド、東京海上ホールディングス、農林中金キャピタル、みずほキャピタルも引き続き支援を行っている。石崎代表は「農業を脱炭素化しながら、気候変動にも適応できる仕組みを、日本だけでなく海外にも広げていきたい」と話している。実際、フィリピンやベトナムでは、すでにJCM(二国間クレジット制度)によるプロジェクト登録も進んでいる。企業が環境価値を購入することで、農業の持続可能な仕組みが広がる。この新しい流れを後押しする存在として、フェイガーの動きに注目が集まっている。参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000058.000114514.html