カナダ・ブリティッシュコロンビア州のクリーンエネルギー支援機関CICEは、女性起業家が率いるクライメートテックスタートアップ5社に対して、総額146万カナダドル、約2億6千万円規模の資金提供を行うと発表した。これは2024年に開始された「Women in Climate Tech」イニシアティブの一環で、CO2削減に貢献する革新的技術の事業化を加速する狙いだ。ブリティッシュコロンビア州のCentre for Innovation and Clean Energy(CICE)は、交通、建設、バイオ産業の3分野における脱炭素技術の革新を目指す女性主導型スタートアップ5社に対し、非希薄化型の資金提供を実施する。これはCICEが2024年10月に開始した「Women in Climate Tech Call for Innovation」によるもので、58件の応募から選ばれた。選定企業には、CO2から直接電力を生成する技術を持つAgora Energy Technologies、既存のガスインフラを活用して水素の貯蔵・輸送を行うAyrton Energy、産業廃棄物から低炭素建材を創出するEnviCore、海藻由来のカーボンネガティブ建材を開発するSeacork Studio、そしてバイオ廃棄物に対応するCDR装置を展開するGaia Refineryが含まれる。CICEのCEOサラ・グッドマン氏は「気候変動という複雑な課題に立ち向かうには、より多くの視点と革新が必要」と述べ、多様な起業家の登用がイノベーション促進と経済成長の鍵であると強調した。CICEはこれまでに65件・約3,970万ドルのプロジェクトに出資しており、今後もネットワーク提供やメンタリングなど、資金以外の支援策も強化していくという。参照:https://cice.ca/knowledge-hub/cice-invests-2-46-million-in-five-women-led-climate-tech-ventures/