カーボンクレジット基礎解説シリーズ|第6回カーボンクレジットを利用して、自社や個人のCO2排出量をオフセットしたいと考える方も増えてきました。しかし、「実際にどこで購入できるのか」「購入の仕組みがよく分からない」という方も多いのではないでしょうか。ここでは、日本国内におけるカーボンクレジット取引の仕組みや、具体的な購入方法を分かりやすく解説します。日本国内におけるカーボンクレジットの取引の仕組み日本では主に「J-クレジット制度」という仕組みが使われています。この制度は、省エネや再生可能エネルギー、森林保全などで削減されたCO2量を政府が認証し、クレジットとして取引できるようにしたものです。企業や自治体などがJ-クレジット制度を利用して、削減目標の達成や企業の環境対応として購入するケースが増えています。カーボンクレジットを購入する具体的な方法日本でカーボンクレジットを購入するには、主に以下の方法があります。1. J-クレジット取引市場を利用するJ-クレジット制度では、公式な取引市場が設けられており、専用のウェブサイトを通じてクレジットの売買が行われています。クレジットを購入したい企業や自治体は、この市場を利用して直接取引を行うことができます。購入方法(買いたい方)|J-クレジット制度2. 仲介業者や取引プラットフォームを通じて購入する直接市場を利用することが難しい場合、取引を仲介する業者や民間の取引プラットフォームを利用することも可能です。これらの仲介業者は、購入手続きを簡略化したり、購入者の要望に合わせたクレジットを提案したりするサービスを提供しています。3. 金融機関や証券会社を通じた購入近年、一部の金融機関や証券会社もカーボンクレジットを取り扱っています。カーボンクレジット購入の手順(例)購入目的を明確にする(例:CSR活動、排出量削減目標の達成など)J-クレジット公式サイトや仲介業者のウェブサイトで登録希望するクレジットの種類・量を選定クレジットの価格や条件を確認し、取引契約を締結購入完了後、購入したクレジットで排出量のオフセットを実施日本でカーボンクレジットを購入する方法はいくつかありますが、自社の目的や状況に適した方法を選択することが重要です。カーボンクレジットの取引を通じて、より効果的に環境対策を進めていきましょう。