欧州の電動化規制対応に向け、充電から資産最適化まで包括支援日立ZeroCarbonは8日、EVフリートの導入から運用・最適化までを一貫して支援する統合型プラットフォームを正式発表した。欧州では2035年までに新車販売をゼロエミッション車に限定する法整備が進んでおり、フリートの脱炭素化は急務となっている。同社は、多様な導入段階にある企業に対応する「ゼロカーボン」シリーズで、その課題に応える。一気通貫のEVフリート電動化支援サービス今回発表された主なソリューションは以下の通りだ・ZeroCarbon Fleet:充電・バッテリー管理を一体化し、日々の運用に必要な電力の安定供給とバッテリーの長寿命化、さらにはエネルギー収益化を実現。ZeroCarbon Charge:24時間365日の充電インフラ監視を行うマネージドサービス。負荷分散、リアルタイムアラート、料金最適化などを通じ、信頼性とコスト削減を両立。ZeroCarbon BatteryManager:バッテリー資産の可視化と予測管理を可能にするアナリティクス基盤。残存価値の最大化を支援。ZeroCarbon Strategy:導入戦略設計から拠点調査、全体コスト分析、資金調達支援、再生可能エネルギー活用提案まで包括的にサポート。8,000台以上で実証、あらゆるフリートに対応可能これらのサービスは、*世界最大級のEVフリート実証「Optimise Prime」*を通じて開発されたもので、英国大手企業や地域送電事業者との共同開発により、現場のニーズに即した高い実用性がある。日立はすでに欧州・北米・アジアで1,000台超のEVを管理しており、技術中立性を活かし、既存のハードウェアやソフトウェアにも容易に統合可能。データサイエンスの専門性を武器に、充電計画やバッテリー運用の最適化を支援する。