(画像:https://www.youtube.com/watch?v=jTIZ6sfGMnIより)米国の石油・ガス大手オキシデンタル社とその子会社1PointFiveは4月7日、テキサス州エクター郡で建設中のDirect Air Capture(DAC)施設「STRATOS」に関して、CO2の地中貯留に必要なClass VI許可を米環境保護庁(EPA)から取得したと発表した。これはDAC由来CO2の貯留を対象とした初の許可事例であり、米国の炭素除去インフラの整備に向けた大きな一歩となる。Class VI許可は、地中深く(1マイル以上)にCO2を安全かつ長期的に貯留するための規制であり、EPAの審査は技術的要件や監視体制、運用能力などを厳格に評価するものである。オキシデンタルは、既存のCO2管理の知見を活かし、同社の技術や手順が連邦・州の要件を満たしていることを証明した。STRATOSは、年間最大50万トンのCO2を大気中から直接回収し、地下へ恒久的に貯留する能力を持つ予定で、2025年中の商業運転開始が見込まれている。同施設は、再生可能エネルギーを活用しながら、低炭素製品の生産や企業の排出削減支援にも貢献する見通しだ。オキシデンタルのVicki Hollub CEOは、「本許可取得は、米国のエネルギー安全保障を強化し、CO2除去技術を市場に広める重要な契機となる」と述べた。また、1PointFiveはDAC技術の社会実装を通じ、気温上昇を1.5度以内に抑えることを目標としている。同施設への許可は、安全飲料水法に基づく地下注入規制プログラムの一環として発行されたものであり、米国における今後のDAC導入やクレジット創出のモデルケースとなる可能性がある。引用:https://www.oxy.com/news/news-releases/occidental-and-1pointfive-secure-class-vi-permits-for-stratos-direct-air-capture-facility/