くるり主催フェスが「脱炭素」宣言 京都音楽博覧会2025、UPDATERと連携しステージ電力をカーボンオフセット

村山 大翔

村山 大翔

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ロックバンド「くるり」が主催する野外音楽イベント「京都音楽博覧会2025」で、ステージエリアの電力使用に伴う二酸化炭素(CO2)排出量をゼロにするカーボン・オフセットが実施される。協賛するUPDATERが、算定した排出量と同量のJ-クレジットを購入し、森林整備を支援する形でCO2を実質的にカーボンオフセットする。

UPDATERは再生可能エネルギー事業「みんな電力」を通じて、発電者の顔やストーリーを可視化するトレーサブル電力を提供してきた。同社はこれまで、ORANGE RANGEや小泉今日子などのコンサートで脱炭素支援を行っており、今回の京都音楽博覧会でも「音楽を通じて脱炭素を体感できる場づくり」を目指す。

京都音楽博覧会は、2007年の初開催から環境配慮型フェスとして知られる。ごみの分別やリユースカップの導入に加え、2022年からは「資源が“くるり”プロジェクト」を開始し、会場内の食材残渣を堆肥化するなど循環型の取り組みを続けている。2025年は「KYOTO CIRCULAR」と連携し、古着リユースや自転車発電体験、地域循環ツアーなど、多様なサステナブル企画を展開する。

UPDATERが購入するJ-クレジットは、森林保全や吸収プロジェクトに充てられる見通しで、同フェスの電力使用が地域の森の再生を支える仕組みとなる。同社は「エンターテインメントと脱炭素の融合を通じ、再エネの価値を実感できる社会を広げたい」とコメントしている。

京都発の文化と環境意識を融合させた本イベントは、音楽フェスの持続可能なあり方を示す試金石となりそうだ。

参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000273.000050516.html