柏レイソル 「カーボンオフセット都市ガス」導入 スタジアム電力も非化石証書で実質ゼロ化

村山 大翔

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プロサッカークラブの柏レイソルは9月1日、三協フロンテア柏スタジアムやクラブハウスなどの施設で「カーボンオフセット都市ガス」を導入した。さらに9月3日からは、東京電力エナジーパートナーが提供する「非化石証書を活用した電力」へ切り替えたことで、クラブ関連施設における温室効果ガス(GHG)排出は実質ゼロとなった。

柏レイソルは、子どもたちが安心してスポーツを楽しめる未来を掲げ、スタジアム来場者向けの環境イベントや温暖化対策に取り組んできた。今回の導入は、従来からガス供給を行っていた京葉ガスの「低・脱炭素社会の実現」という方針と合致したことが契機となった。クラブは「持続可能な社会の実現を目指す」として、今後も取り組みを強化する方針を示している。

「カーボンオフセット都市ガス」は、供給過程で発生するCO2排出をカーボンクレジットの購入によって相殺する仕組みを持つ。これにより、利用者はガス消費に伴う温室効果ガスの影響を実質的にゼロにできる。

一方、「非化石証書を活用した電力」は、再生可能エネルギーなど非化石電源で発電された電気の環境価値を証明する仕組みである。証書を購入することで、企業や団体は再エネ100%相当の電力を利用しているとみなされ、脱炭素経営の達成に貢献する。

スポーツクラブによるエネルギー転換は、日本国内での脱炭素化の波を反映している。政府は2050年カーボンニュートラルを目標に掲げており、こうした民間レベルでの取り組みが広がるかが注目される。

参考:https://www.reysol.co.jp/news/other/post-1003.html