2025年10月27日、高知県庁で「オフセット・クレジット売買契約締結式」および「森林環境保全基金への寄附感謝状贈呈式」が行われた。これは、11月27日〜30日に高知県芸西村のkochi黒潮カントリークラブで開催される男子プロゴルフツアー「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」に伴う環境配慮型の取り組みの一環である。
同大会の事務局は、期間中に運行される観客送迎バスによって排出されるCO2(二酸化炭素)を、本県が保有するカーボンクレジットで相殺する契約を締結した。今回の契約では、約18トンのCO2排出量を対象に、排出削減クレジットの購入を通じてカーボンオフセットを実施する。
カシオワールドオープンでは、2010年(平成22年)から毎年このカーボンオフセットを継続しており、県の温室効果ガス削減・吸収プロジェクトへの資金提供を通じて、地域の環境保全に貢献してきた。馬場氏は「環境に配慮した大会運営を心がけている。オフセットクレジットした基金を森林の環境保全に役立ててもらえれば」と述べた。
さらに大会事務局は、昨年度のチャリティー販売収益金を「高知県森林環境保全基金」に寄附しており、これに対して県から感謝状が贈呈された。同基金は、県民からの森林環境税や寄附金を原資として、森林保全活動や県民の森林理解を深める取り組みに活用されている。
高知県は、同大会の継続的な環境貢献を「地域のカーボンクレジット循環モデル」として評価しており、今後もスポーツイベントを通じた脱炭素化の推進に期待を寄せている。