REDD+とは(森林減少と森林劣化による排出削減/Reduced Emissions from Deforestation and Forest Degradation)| 意味

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カーボンクレジットにおける「REDD+」についての解説

REDD+(Reducing Emissions from Deforestation and forest Degradation)は、途上国における森林減少および森林劣化からの排出削減、さらに森林保全、持続可能な森林経営、および森林炭素蓄積の強化に関する国際的な取り組みです。このイニシアチブは、森林を通じた地球温暖化の緩和策として重要な役割を果たしています。

REDD+の目的

REDD+の主な目的は、森林伐採による二酸化炭素の大気中への放出を防ぎ、気候変動の緩和を図ることです。森林は大量の炭素を蓄積しており、その減少や劣化は温室効果ガスの排出量の増加に直結します。国際パネルによると、森林減少や劣化による土地利用変化が人間活動に起因する温室効果ガス排出量の約1割を占めているとされています。

REDD+の特徴

REDD+は、従来の森林保全活動と異なり、将来の森林減少予測に基づいて実際に森林減少をどれだけ防げたかを計測し、その成果に応じて市場や基金からインセンティブを提供するメカニズムを採用しています。このアプローチにより、途上国における持続可能な森林経営が促進され、森林による炭素蓄積の増加が期待されます。

REDD+の実施

REDD+の実施には、森林の現状分析、減少予測の作成、実施計画の策定、成果のモニタリングと評価など、多岐にわたるプロセスが含まれます。これらのプロセスを通じて、途上国における森林減少・劣化の抑制と、森林からの温室効果ガス排出削減が目指されています。

まとめ

REDD+は、途上国における森林減少・劣化の問題に対処し、気候変動緩和に貢献するための重要な国際的取り組みです。このイニシアチブは、森林保全と炭素蓄積の強化を通じて、地球温暖化の進行を抑えるための効果的な手段として期待されています。