タクシー大手のMKグループは、2025年4月より、滋賀・名古屋・札幌の3地域で「カーボンニュートラルオプション」サービスを開始した。これにより、EV利用時に実質的にCO2排出をゼロとする移動が可能となる。京都での導入に続く全国展開で、貸切車両や空港定額タクシーのWEB予約に対応している。サービス料は1台あたり100円。
MKのカーボンニュートラルオプションは、EVの走行に伴って発生する間接的なCO2、特に充電時の排出分を対象とする。具体的には、電力消費量に基づいて算出されたCO2排出量を「J-クレジット制度」を通じてオフセットすることで、環境負荷の実質ゼロを実現する。
MKグループによると、EV化によって自動車1台あたり最大6割のCO2削減が可能だが、残る4割は充電によるもので、これを補う仕組みが本オプションである。2024年度下半期には4台・107km分の走行に対し、CO2換算で8kgをオフセットした実績がある。
対象地域は現在、京都・滋賀・名古屋・札幌の4都市で、貸切観光やハイヤーの電話注文またはWEB予約にてオプションが選択できる。空港定額タクシーではWEB予約のみが対応している。
MKグループは、2030年までに全保有車両のZEV(ゼロ・エミッション・ビークル)化を掲げ、脱炭素社会の実現を目指している。2025年3月末時点では京都が223台(ZEV比率27%)で先行し、他地域でも導入が進んでいる。
参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000066.000051512.html