テレビ宮崎は10月18日、高鍋町の宮崎県農業科学公園ルピナスパークで開催した啓発イベント「食べKID秋フェス」において、昨年に続きカーボンオフセットを実施した。食品ロス削減と環境負荷低減を両立させる地域発の取り組みとして、SDGsへの具体的な貢献を目指したものだ。
今回のオフセットは、イベント運営に伴い発生するCO2排出量を算出した上で、3トン分を相殺するもの。対象となる排出源は、主催者スタッフの移動や電力使用、さらに「食品ロスを考える」というテーマに沿い、都城市および高鍋町内の小中学校給食から回収した残飯の運搬に伴う車両移動などが含まれる。
オフセットに使用されたのは、宮崎県の森林吸収系プロジェクトから生まれた「宮崎県オフセット・クレジット(J-VER)」。地域内で創出されたカーボンクレジットを活用することで、排出量の埋め合わせと同時に県内の森林整備・保全への資金循環を実現した。
テレビ宮崎は、2024年から同イベントでのオフセットを継続しており、主催者とスポンサー企業の協働により、環境教育と地域貢献を両立する実践モデルとして定着しつつある。同社は「一人ひとりの意識変化を促し、地域全体で食品ロスと温室効果ガス排出の削減を進めたい」としている。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000146444.html