日本GXグループとLOKIAR、共同配送の環境価値可視化で業務提携、CO2削減量の算定とカーボンクレジット創出へ

村山 大翔

村山 大翔

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日本GXグループ株式会社と株式会社LOKIARは11日、共同配送によるCO2排出削減を加速させる業務提携に合意した。LOKIARが展開する共同配送事業に、GX分野での専門知見を有する日本GXグループが連携することで、温室効果ガス削減量の可視化とカーボンクレジット創出の可能性を共同で探る。

共同配送とは、複数の企業の荷物を一括して輸送することで、トラックの積載率向上や走行距離の短縮につながる配送手法である。CO2排出量削減に加え、ドライバー不足や「2024年問題」への対策としても注目が高まっている。LOKIARは、食品業界向けに配送効率を高めるプラットフォーム「Meech」を提供しており、実際の配送データから削減量を定量化する仕組みを構築中である。

一方、日本GXグループは、カーボンクレジットの創出支援やコンサルティング、クレジット取引所「日本カーボンクレジット取引所(JCX)」の運営などを通じて、企業の脱炭素化を支援してきた。今回の提携では、共同配送で得られるGHG削減データを経済的価値に変換する新たな枠組みの構築を目指す。

今後は、配送効率化による排出削減を信頼性の高い方法で算出し、Jクレジット化の可否を検討する。さらに、関与企業ごとの貢献度に応じたクレジット分配システムの開発も進められる予定だ。両社は、この取り組みを通じて、物流分野のGX推進と持続可能な社会の実現を目指す構えだ。

参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000139659.html